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教職を目指す学生が把握しておくべき道徳教育について
その他 2020年12月02日

 

道徳教育とは、子どもたちが自分自身の生き方に関して考え、自立した人間として他者と共に生きるための道徳性を養うための教育です。小学校・中学校・高等学校においては、各教科の教員や養護教諭等が教育活動全体を通じ、児童の発達の段階を考慮した上で適切に道徳に関する指導を行う必要があります。
そこで今回は、教職を目指す学生が把握しておくべき道徳教育についてお伝えします。

各教員や養護教諭が把握すべき小・中学校の道徳教育の目標

小・中学校における道徳教育では、教育基本法および学校教育法に定められる教育の基本精神に基づき、道徳的な判断力や心情、実践意欲・態度を育てることを目標としています。教職員は、子どもたちが自分自身を見つめて物事を多面的に考え、自分自身の生き方に関する考えを深めるための教育を通じ、道徳的の育成を行う必要があります。
小学校・中学校においては、「主として自分自身に関すること」「主として人との関わりに関すること」「主として集団や社会との関わりに関すること」「主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」の4つの項目を踏まえ、子どもたちの善悪の判断や思いやり、規則の尊重、生命の尊さなどを培うための指導を行います。

各教員や養護教諭が把握すべき高等学校の道徳教育の目標

高等学校における道徳教育では、教育基本法および学校教育法に定められる教育の基本精神に基づき、伝統と文化の尊重、国際社会の平和と発展・環境の保全等に努め、未来を拓く主体性のある日本人を育成するための基盤として、道徳性を養うことを目標としています。高等学校では、小・中学校と異なって道徳科の時間が設けられていないため、教育活動全体を通じて道徳教育を意識しながら指導を行う必要があります。

各教員や養護教諭等が把握すべき今後の道徳教育

現代では、グローバル化の進展や情報通信技術・科学技術の進歩、少子高齢化の進行により、社会の在り方が変化しています。道徳教育は、目まぐるしく変化する社会で子どもたち一人ひとりがより良い方向を目指す資質・能力を育成するため、大きな役割を担っています。
道徳教育は、他教科に比べて軽んじられている傾向にあり、教員関係者の理解・指導方法の共有が十分でない傾向にあるため、今後は道徳教育の量的確保や、教育の質を高めるための質的転換を行う必要があります。
答えが一つではない課題に対し、「自分ならどうするか」という視点で子どもたちが向き合い、考え、議論する道徳教育への転換が求められています。

今回のまとめ

小学校・中学校・高等学校においては、道徳科の担当者の他にも、各教科の教員や養護教諭等が教育活動全体を通じ、児童の発達の段階を考慮した上で適切に道徳に関する指導を行う必要があります。また、グローバル化や情報技術の発展、少子高齢化の進行によって社会の在り方が変化している現代では、子どもたちが時代に応じてより良い方向を目指すための資質・能力を育成するため、適切な道徳教育を行う必要があります。答えが一つではない課題に対し、子どもたち自身に考えさせ、道徳的価値の理解を深めるための道徳教育への転換が求められています。

道徳教育:文部科学省

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