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2023.03.03

いつまでも変わらないこと

私は母子健康手帳について調べていく中で、内容の変遷についてとても興味を持ちました。数ある変遷の中でいくつか気になった改正内容がありました。一つ目は、平成3年に改正された“働く女性のための法律等の情報の記載”という部分で、2つ目は、平成14年に改正された“働く女性のための出産・育児に関する制度の解説”という部分です。どちらも変遷の中ではごく最近のものになります。この2つには共通点があり、それはどちらも“働く女性”が主語という事です。上記2つだけではなく全ての改正内容に言えることですが、変遷内容は、母子健康手帳が作られてから現在に至るまでの時代や人々の変化がよく現れているのではないかと感じました。この2つの変遷内容から分かることは、「女性も働く時代」になったということです。この世界には時間があり、常に変化し続けていますが、そんな中で、人の心は今も昔も変わらないといいます。私は出産も妊娠も経験したことがありませんから、これは想像の域を出ない妄想にすぎませんが、“子を育てる”という行為はきっといつの時代も変わらない事なのではないかと考えます。

お母さんの容量が10として、昔のお母さんが10でやっていたことを働くお母さんは5でやるのでしょうか。今も昔も変わらない10のことを5でやるのは、いくら人類が進化しても不可能だと考えます。なぜなら人を育てるには愛が必要だからです。愛は何ものにも代えがたい、そう考えるからです。ですから改正で“父親の育児への参加を啓発する内容”が含まれたことは非常に有効なことだと感じました。「共働き」という言葉が広がった現代に、「共同子育て」のような言葉が広がらなかったことに安心しています。なぜなら“子育て”は最初から皆でするものだからです。大人は、自分一人では生きていけないと認識しているはずなのに、子供はお母さん一人で育つなんて都合のいいことを言うのです。“父親の育児への参加を啓発する内容”といいますが、これをそう遠くない未来に胸を張って消せる日が来れば、未来は明るいのではないかと考えます。啓発というと「僕は育児に参加している。」というように、まるで参加は自主的で、僕は偉いでしょう、いつでもやめることができる、といった風に受け取れてしまうからです。

以上が、わたしが母子健康手帳について調べて感じたことです。

(飯沼恵美子)

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