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2021.09.08

世界中の家族の笑顔を支える

母子健康手帳の歴史を知り、その担う役割はとても大きいものであると改めて感じました。妊娠中、出産、新生児、そして乳幼児期それぞれの時期を超えて母子を継続的にサポートしているものであるということが分かり、長い間使用され続けている理由が分かりました。妊娠、出産、そして子どもを育てるということにおいて、専門の先生や、病院などの場所は異なります。様々な場所でたくさんの人が関わり、子どもを産み育てることができる環境を整えていきます。その際、母子健康手帳を保護者の方が持つことにより、異なる場所で、異なる専門家によって行われた母子保健サービスが一貫性を持つようになります。病院のカルテのような存在として、また妊娠期から乳幼児期までに必要な知識・情報を提供する信頼できる媒体として、様々な役割を担っているということに気がつきました。私は、予防接種歴や出生時の体重について母子健康手帳で確認することがありましたが、成長の記録などにしっかりと目を通す機会は今回が初めてでした。成長の記録には、母親が書いたたくさんのメモが残っていました。発育の様子、病気をした際の記録などが細かく書かれており、深い愛情を注いでくれていたことを感じ、嬉しく思いました。“パパママ学級”に参加したという記録も残っており、父親が育児に積極的に参加する機会が設けられていたことについても嬉しく感じました。今後もそのような機会がさらに増えるといいなと思います。妊娠・出産をするという選択は自由なものでありますが、その選択をした方、そして産まれてくる子が、健康で幸せに過ごすことをサポートするという重要な役割を母子健康手帳は担っています。日本で生まれた母子健康手帳は、今や世界30か国以上に導入されているそうです。今後も、日本で、また世界中でたくさんの母子と家族の笑顔を支えていってほしいと願っています。

(養護教諭コース 2年)

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