TOP>新着情報一覧>受け継がれていく母子健康手帳

新着情報

News

2022.11.16

受け継がれていく母子健康手帳

私は今まで母子健康手帳を深く読むこと、触れることがありませんでした。母子健康手帳には母体の情報だけでなく、子どもの情報も多く含まれており、母子ともに健康に過ごすという考え方がこの手帳1つに込められていることを知りました。さらに母子健康手帳は、母体や子どもの健康状態を記録するだけでなく、思い出が詰まっている手帳であることを実感しました。母から預かった母子健康手帳を1ページ1ページ見てみると、母が検診に行った際に思ったこと、感じたことなどが書かれており、私が産まれてくることを本当に楽しみにしてくれていたのだなと感じました。産まれてからは体力的に疲れていると思うのに、産まれた日から入院している間も手帳には隙間のないくらいびっしりと記入されており、子どもの成長を少しでも記録に残しておきたいという気持ちが文字越しに伝わってきました。

母子健康手帳には産まれてから何ができるようになったかなどを細かく記載する欄もありました。1ヶ月、2ヶ月など、月ごとに何ができるようになったのか「はい」「いいえ」で容易に書くことができるため、発達段階が分かりやすく、疾病や障がいなどを早期に発見できるのではないかと思いました。

母子健康手帳を貰うことで、母親になるという気持ちが強くなると思います。その反面、妊娠中から子育てと経過していく中で、不安なことを誰かに伝える環境はなかなかないと考えられます。母子健康手帳には「今、困っていることはないですか?」などの質問欄があり、母親になることへの不安を早期発見できるようになっている部分もありました。

私の母は、母子健康手帳の中に検診の際に貰うエコーの写真を順番に残してくれていました。1人の生命が誕生し、成長していく過程は非常に神秘的なことだと感じました。

今回母子健康手帳について調べた際、自分の母子健康手帳を見て自然と涙が出ました。母や父、親戚からのメッセージなどが多くあり、私はたくさんの人から愛されていることを実感しました。将来子どもを授かった時、産まれてくる子どもへ丁寧な記録を残し、その子が大人になった時に一緒に見て、成長した喜びを分かち合いたいと思いました。

現在は、スマートフォンの普及で記録もスマートフォンで行う人が多いと思います。しかし、その時に感じたこと、考えたことを文字で残して書くのは書いた人の気持ちが伝わるため、私は積極的に手帳で記録をしていきたいと思いました。母子健康手帳は、母体、子どもの健康状態を管理するだけでなく、家族の思い出がたくさん詰まった手帳であるため、自分の母子健康手帳を大切にしていきたいです。また、母子健康手帳で様々なことが学べるということを今度は私が伝えられる立場になりたいと思いました。

(Y.M)

©All Rights Reserved. 愛知みずほ大学、愛知みずほ短期大学、愛知みずほ大学大学院