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2022.04.06

小さな冊子の大きな役割

母子健康手帳という小さな冊子。この手帳にそれほどまで大きな役割があるということを、今回調べてみて初めて知ることができました。

私は初め、母子健康手帳とは母子の健康を記録する手帳という認識でした。調べて行くと、他にも役立つ記載が色々ありました。働く女性のための出産や育児に関する制度の解説や、父親の育児参加を啓発する内容、子育て支援のための記述など、時代に合わせた記載がされていました。母子の健康についての記入欄だけでなく、出産、育児など様々な制度について記載されているのは、手帳1冊で色々なことを知ることができるので、とても便利であると感じました。

他にも、妊娠中、出産、新生児、乳幼児とそれぞれの時期を越えて、母子をサポートしています。私は、新生児の時の役割しか知りませんでした。予防接種をどれくらいの時期に受けなければならないのか、きちんと接種されているのかを確認するという役割しか知りませんでした。今回、妊娠中からの母親の身体的健康や状態についての記入、出産の状態や経過などの記入、産後の母親の精神状態についての記入、乳幼児の発育についてなど、それぞれの時期によって様々な役割があったと初めて知ることができました。他にも、助産師さんや産婦人科の先生、小児科のクリニックの先生など、それぞれ違った専門の先生を繋ぐ掛橋になるという大きな役割も果たしており、私はこんなにも小さな手帳に沢山の役割がつまっていることにとても感動しました。

母子健康手帳には深い歴史があります。今回この歴史に触れ、当たり前に知っている物には意外と深い歴史が隠れていることがあると知りました。母子健康手帳は、日本で生まれた独自の物です。長い年月をかけて変化していき、今の形となりました。この手帳は今や、主にアフリカ大陸を中心に世界へと広がっています。これは日本人としてとても誇らしいことだと思いました。

(エレル)

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