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2021.10.15

母になる実感、母への感謝―母子健康手帳がつなぐ命―

私は第1子の妊娠が分かった数日後、腹痛と出血で切迫早産と診断され入院した。妊娠初期で初めての経験ばかりで、とても不安であった。退院して妊娠11週目頃に母子健康手帳(写真中央)を交付してもらった。母子健康手帳を手にした時、母としての実感が沸き、お腹の子を「無事出産してあげたい!」と強く思った事を今でも鮮明に覚えている。第2子の時は、問題なく妊婦期間を過ごせたが、生まれた後、よく発熱や入院することもあり、無事に育ってくれるのかとても心配した。第2子の母子健康手帳(写真左)には、子どもの体温記録表や健康管理の日記のようなものもたくさん書き込んでおり、それを手帳に挟んでいる為、とても分厚く膨らんでいる。私の母子健康手帳(写真右)は、母が妊娠中毒症になり減塩などの記載も残されており、母が私を生むまでに大変だったことが今になって分かる記録が残されており、自分の健康管理を通して一生懸命子どものことを考えていた日常が綴られている。

母子健康手帳は、臍帯の緒で繋がっている母子一体である胎児期の記録から、出産時の記録、そして産後は1人の個体として子どもの成長や予防接種記録を記載し見守る役割がある。自分の手元にある3冊を見てもどれとして同じものはなく、新米母が人間の命を大切に育む愛の手帳であり、自分の成長記録を見ることで改めて母への感謝を思う貴重な母子健康手帳であると思った。

(Y)

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