TOP>新着情報一覧>母子健康手帳を見比べて

新着情報

News

2022.03.30

母子健康手帳を見比べて

私は、この課題が出るまで、自分の母子健康手帳を見たことがありませんでした。そして、大学と母子健康手帳に深い繋がりがなければ、詳しく調べることもなかったと思います。実際に、18年前の自分のもの、5年前のもの、今年のものの3つを比べさせていただき、とても貴重な体験ができたと思います。自分のものは、主に健康検査の記入が多く、6歳までの記録しか書く欄はありませんでした。5年前のものは、12歳までの記録でした。しかし、今は20歳までの記入欄があります。母子健康手帳は母親が使うイメージでしたが、今では子供が受け継いで自分で記録していけるようになっているのかなと感じました。また、今では小学校入学・中学校入学の子供に向けてメッセージを書く欄もありました。母親や5年前の手帳を見せてくださった教諭の方の「忙しくて丁寧に書いてあげることができなかった」という話を聞きましたが、私は自分の身長や体重などの成長過程や健康診査、ワクチン接種歴などの記録だけでも嬉しく感じました。自分の小さい頃の覚えていないことを一冊ですべて知ることができる点で、母子健康手帳の必要性を大いに感じることができました。

それぞれの年で内容が変わっていたり、表や絵などを使った分かりやすい説明が増えていて、年々改善され、支援や妊婦への配慮が感じられました。私のものと5年前のものは、表紙に母親と子供本人の名前を記入する欄しかありませんでしたが、今のものは父親の名前を記入する欄もあり、男性の育児参加を促しているようでとてもいいと思いました。そして、今回調べたりインタビューをして、手帳の中には母親が見てもわかりにくい記入欄があったので、今後は母子健康手帳の使い方、活用法などがもっと広まり、初めての出産の方でも不安が軽減されるような妊婦のしおりなどもあると良いのかなと思いました。

(吉田優里)

©All Rights Reserved. 愛知みずほ大学、愛知みずほ短期大学、愛知みずほ大学大学院