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父・母が育児をしやすくするために
私は、初めて「母子健康手帳」について調べ、知らなかったことをたくさん知ることが出来た。まず、母子健康手帳は戦時中から存在していることがわかった。当時は「妊産婦手帳」と呼ばれていた。手帳を持つ人でも物資の入手が困難だったということや、栄養失調で亡くなってしまう子も少なくなかったということは知っていたが、やはり戦争は誰も得をしない、幸せになれないと思った。1948年までは、「妊産婦手帳」と「乳幼児手帳」はもともと別のものだったが、その後、母子の体調変化や子どもの状況などを一冊で管理できる「母子手帳」になった。「母子手帳」は、1966年に名称が変更された。
「母子健康手帳」の内容は、10年ごとに改正される。その理由の1つとして、時代ごとに母子をめぐる状況が変化することが挙げられる。2019年時点での改正内容は、「妊婦が自分の体調を記入するページが増えた」、「父・母の育児不安をサポートするための項目」、「うんちの色をチェックできるカラー・ページの追加」などである。また、「うんちの色」をチェックする項目が出来ることで、赤ちゃんの健康状態がいち早くわかり、すぐに異変に気付くことが出来たり、病院を受診する目安が分かったりと、私にとっては魅力的だ。
年々、虐待のニュースが増えてきている。「父・母の育児不安をサポートするための項目」があることで育児ノイローゼを未然に防ぐことが出来ると、虐待が原因で亡くなる子どもたちが少しでも減るのではないかと思った。
「母子健康手帳」について調べてわかったことは、「母子健康手帳」は戦時中から存在しており、内容が10年ごとに改正され、父親の内容が掲載されるようになったことで育児がしやすくなったことである。これからも父親が今より育児に参加しやすい内容に変わっていくことを望んでいる。
(M.)