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私の母子健康手帳のイメージ

私は心理師として、子どもの発達相談や発達支援の仕事もします。初回の相談では母子健康手帳の発育発達の記録も参考にしています。私が見てきた数々の母子健康手帳は「心配事」があるお子さんの手帳なので、発達曲線からはみ出ていたり、「○○はできますか」の質問「いいえ」と回答されていたりすることも多いわけです。発達には個人差がありますから、徐々にこれらの質問にすべて「はい」になる子どもなんていないとまで思うようになっていました。

ところが、今回初めてじっくり自分の母子健康手帳の発達の記録を見てびっくりです。なんと全部の質問に「はい」だったのです！こんな目安どおりの発達をする子どもがいるなんて夢物語だと思っていましたが、当然いますよね。ごくごく当たり前のことなのですが、私にとっては母子健康手帳に対するイメージが革命的に変わる出来事でした。

発育発達に関する質問は「いいえ」があるのが当然！というイメージが定着してしまったために、相談場面ではお母さんたちの不安に寄り添い切れていなかったな、と反省しています。気持ちを新たに、保護者の不安に寄り添う発達支援をしていきたいです。

（K.S）