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2021.09.13

親子の絆が深まる手帳

母子手帳は日本生まれである。母子手帳というアイデアができたのは、日本が最初である。日本が貧しかった時代に母親と子どもの健康をセットにして考えようとしたものである。今からふり返って考えても素晴らしいアイデアである。

母子手帳の役割とは、妊娠初期から出産、新生児、乳幼児、小学校入学まで、母子をサポートする。妊娠から幼児期までの間には、色々な専門機関や保健サービスを受ける時期であるため、母子手帳は、母子健康サービスが継続的に受けられ、重要な成長を発達の記録など記載できるようになっており、小学校に入るまでの記録である。

さらに、母子手帳には、妊娠中の経過、健康状態、妊娠の状態と産後の経過、新生児期から乳幼児期の発育の記録、予防接種や歯科検診の記録が細かく記載できるようになっており、健やかな妊娠、出産、育児のためのアドバイスなど、他にも色々な注意点やポイントなどが書かれている。

また、母子健康手帳は、母親と子どもの想いをつなぐ大切なものである。母親にとっても、子育て時期をふり返ることで改めて、子育ての大変さや子どもの成長を感じることができる。

また、子どもにとっても母子手帳を見ながら親と会話をして、子育ての大変さや子どもの成長を願う親の気持ちを理解することができ、感謝することができるようになる。親の愛情を感じることができる。母子の健康を守り親と子の絆が深まる。

このような素晴らしい母子手帳は、今まで世界30ヵ国以上に導入されており、乳児死亡率が高かったアジアやアフリカの発展途上国やオランダなどの先進国にまで普及させているが、母親の健康記録と子どもの成長記録が別々になっていたり、日本の母子手帳に似た冊子を独自に作っている。日本のように妊娠から幼児期までの記録を一冊として管理できる国は、とても少ない。日本生まれの母子手帳を世界に広めるためには、国によって使いやすい形にすることが必要である。そして、母子手帳の伝統を大切にすることや、デジタル母子手帳といった新しい望みも必要である。

(現代幼児教育学科 2年)

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