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2021.06.07

家族を繋ぐ

 私は今まで母子健康手帳を1ページ1ページめくってしっかりと見た事がなかったため、母が育児で忙しい中、こんなにもしっかりと記入していてくれたことを知り、とても嬉しく感じた。寝返りをした日、手を離して立った日、歩いた日、散歩をした日など記念となる日や、当時好きだったものなどを書いてくれてあり、自分と姉の母子健康手帳を家族で比較しながら見返している時間はとても楽しく、親からの愛をたくさん感じた。母にインタビューをした際、記入が続かなかったことに対する後悔を感じると言っていたが、私は2人目ということもあり、2人の育児をするのはとても忙しく手がいっぱいになる様子が目に浮かんだ。

助産婦手帳から現在の母子健康手帳になるまでの歴史や変遷を調べ、何度も改正を繰り返し、現在の形になっていること、現在は電子化も進んでおり、時代に合わせて改善が行われていることを知った。母子健康手帳は妊娠時期の注意事項や産前産後に必要な検診、赤ちゃんが受ける予防接種の種類や時期などがまとめられているため、母子の健康、赤ちゃんの発育をしっかりと管理することが、日本の助産婦、乳幼児死亡率が世界トップクラスで低いことにつながっていることがわかった。

また、母子健康手帳だけでなく男性の育児参加を促すことを主な目的とした「父子手帳」の発行・配布が増えていることを知り、もっと広まって欲しいと思った。

助産婦のサポートやケア、育児の協力など、両親が一緒になり支え合うことが出来たら不安やストレス、孤立から抜け出し、虐待も減るのではないかと考える。

大人になって母子健康手帳を見返して、親からのたくさんの愛情を感じることができ、今の自分がこうして健康で元気に育つことが出来たのは、たくさんの愛情だけでなく、戸惑いながらも乗り越え、たくさんの努力や苦労があったからだと感じ、母、父の子として生まれることが出来て良かったと改めて感じた。将来、自分が妊娠や出産をする際、母のアドバイスや母子健康手帳を参考にしたいと思った。また、この気持ちを忘れることなく、親孝行をしたいと思った。親が宝物として大切にしていてくれた母子健康手帳を、私も宝物としてずっと大切にしていきたいと思った。

(食物栄養専攻 2年)

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