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親と子どもに寄り添い変化している
私は、母子健康手帳は妊娠中、出産時の母親と子どもの記録や、当時の母親の心境や、赤ちゃんが病気や感染症にかからないための予防接種の記録をしていくことを目的として作られたと思っていたが、作られた当時は戦後間もない頃で、生活物資や食料も不足しており、子ども達の栄養失調に悩み、免疫力も低下したことで多くの人が感染症にかかることが多かったことから、妊娠中の母親と産まれた子どもの健康を守るために、母子健康手帳を持つ人が優先的に生活物資・食料などの配給が受けられる機能を持っていて、母子健康手帳は時代の背景によって機能の仕方が違っていて、その時代の親と子どもに寄り添っていることが分かりました。
今では、赤ちゃんの月齢での発育・発達の目安や育児のアドバイスなどが記載されていることを知り、今の時代は地域の希薄化によって、中々地域や周りの人に相談をしにくい親にとっては、育児で困った際にすぐに確認することができ、心強い手帳だと思いました。
そして、昔は、記録などは担当医師が記入していく、現代でいうとカルテのような堅い手帳という認識が強かったが、母親が記入する欄ができたことによって、母親自身がより身近なものとして手帳を捉えられるようになりました。また、母親自身が記入することによって、赤ちゃんの日々の変化や発育・発達をより感じられるようになったりと、当時の育児についての困っていたことや悩みを気軽に記入でき、日々の記録(アルバム)として母親と子どもを繋ぐ役割をもっていることも知ることができました。
今回、母子健康手帳を深く調べることができ、保育所保育指針や幼稚園教育要領、子どもを取り巻く環境が変化していることは理解していましたが、母子健康手帳も時代の変化によって母親(保護者)と子どもに寄り添って変化していることを、調べ学習を通して学ぶことができて、とても勉強になりました。
(現代幼児教育学科 2年)